カナグルの効果と注意点
分類
2型糖尿病治療剤
SGLT2阻害剤
成分名
カナグリフロジン水和物
【薬効薬理】(添付文書より)
ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)は腎臓で近位尿細管に限局して分布しており,糸球体ろ過されたグルコースの大部分を血液中に再吸収させる役割を担っている。
カナグリフロジンは,SGLT2を選択的に阻害し,腎臓でのグルコースの再吸収を抑制することで,血中に過剰に存在するグルコースを尿糖として排泄し血糖低下作用を発揮する。
つまり、尿から排出して血液中の糖を減らす薬です。
【用法・用量】
100mgを1 日1 回朝食前又は朝食後に経口投与。
注意事項
・カナグルの利尿作用により脱水になることがあります。
そのため、水分補給を適切に行う必要があります。
・尿中の糖が増えるため、菌が増殖しやすくなります。
そのため、尿路感染及び性器感染症に注意が必要です。
予防のために、トイレを我慢しないことようにしましょう。
・他の糖尿病薬併用時には、低血糖に注意が必要です。
まとめ
尿から糖を排泄してしまう、というシンプルな発想からできた薬です。
副作用も、利尿作用によるもの、尿中の糖の増加による感染症など、作用機序からイメージしやすいものです。
参考資料:添付文書