アミノレバンEN配合散ー肝性脳症への効果とは

分類

肝不全用経口栄養剤
 

概要

BCAA(必須アミノ酸:バリン、ロイシン、イソロイシン)とほかのアミノ酸を含む製剤。

肝硬変では、BCAAが低下していることが知られている。

肝硬変患者では血中アルブンミンが低下している。

BCAAを摂取する事で、血中アルブミン値の改善が期待できる。

BCAA を食品から十分に摂取することは難しい

 

禁忌

牛乳に対しアレルギーのある患者
 

効能効果

肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態の改善

 

用法・用量

通常、成人に1回1包(50g)を約180mLの水又は 温湯に溶かし、1日3回食事と共に経口 摂取する。

年齢・症状に応じて適宜増減する。

  

調製方法

容器に水又は温湯(約50℃)を約180mL入れ、アミノレバンEN配合散1包を加え て溶かす。

この場合、溶解後の液量は約200mL(約1kcal/mL)となる。  
 

重大な副作用

低血糖(0.1%未満):低血糖(冷汗、気分不良、ふるえ、動悸等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

 
効き方

血中と脳内のアミノ酸のバランスを改善する事で、肝性脳症を改善する。

栄養摂取により、体重を増加する。

 

 

薬効薬理

1. 血漿中及び脳内遊離アミノ酸濃度の不均衡は是正され、特に脳内セロトニン代謝異常の改善が認められた。

2. 昏睡発症の抑制傾向と昏睡持続時間の短縮傾向が認められた。脳波電位の低下を抑制した。

3. 血漿中及び脳内遊離アミノ酸濃度の不均衡及び脳内アミン代謝異常は是正された。 4. 体重増加がみらた。

 
※添付文書より