マリゼブ錠はなんで週一回?

 
 
マリゼブはDPP-4阻害剤です

「ディーピーピーそがいざい」と読みます。
DPP-4はインクレチンを分解する酵素です。
        
インクレチンはインスリンの分泌を促す酵素です。

簡単に言うと、
DPP-4阻害剤を服用すると、インクレチンが増えるので、インスリンが増えて血糖値が下がります。


つまり、こういう事です。

DPP-4を阻害

インクレチンが増える

インスリンが増える

血糖値が下がる

 

 

マリゼブ錠が週に一回でいいのは体に留まるからです

マリゼブ錠は腎排泄型の薬です。
つまり、尿と一緒に体から出ていくタイプの薬です。

 

*腎排泄型とは別に、肝代謝型の薬もあります。
代謝型とは、肝臓で壊される薬のことです。
マリゼブは肝臓で壊されることがほとんどない薬です。

 

 

腎臓で再吸収されるので、体に留まるようです。

腎臓では、血液が濾過されますが、濾過された後、体に必要なものが再吸収されます。

つまり、血液が濾過されてから、もう一度血液に戻るものがあります。
濾過された分のうち、血液に戻されなかったものがおしっこになります。

マリゼブは、濾過されておしっこに行きそうになりますが、ほとんどがもう一度血液に戻ります。
そして、血液に戻されなかった、ほんの少しの量が尿と一緒に出てきます。

このように、少しずつ体の外に出ていきます。
そのため、一日一回の服用でいいという事になります。

 

低血糖になることがあります

とくに、ほかの糖尿病の薬と一緒に服用すると、低血糖になることがあります。