薬の副作用ー横紋筋融解症

横紋筋融解症を引き起こす薬
高脂血症の薬が横紋筋融解症を引き起こすことがよく知られています。
他にも、ニューキノロン抗生物質など原因となる薬があります。

 

横紋筋融解症とは
横紋筋とは主に骨格筋のことです。
平滑筋という筋肉は、主に内臓を動かす筋肉です。
横紋筋の細胞が壊れて、筋肉の成分が血液中に溶け出してしまう病態を横紋筋融解症と呼びます。
筋肉成分が血液中に多くなることにより、腎機能が低下するなど重篤な症状になることがあります。


横紋筋融解症の症状
以下の症状が現れた場合に注意が必要です。
投与初期に発現することが多いものの、服用開始から数週間後~数か月後に発現することもあります。

・手足、方、腰、その他の筋肉が痛む
・手足がしびれる
・こわばる
・力が入らない
・尿が赤くなる
クレアチニンホスホキナーゼ(CK)上昇

 

判別
服用開始後に、筋肉痛になったり、CK上昇した場合、横紋筋融解症の可能性が高いといえます。

 

早期発見が大切
早く症状に気づき原因薬をを中断することが大切です。
そして、すぐに病院を受診してもらいます。